TOP >  サブプライムローン焦げ付き問題

高金利なのに、なぜこれほど多くの人が借りたのか

 途中から金利が跳ね上がることは、百も承知しているのに、多くの人がサブプライムローンを借りたのは、一体なぜなのでしょうか。

 それは、米国の不動産価格が上昇を続けていたからに他なりません。

 サブプライムローンは、住宅価格が上昇して担保にしている住宅の価値が上がれば、プライムローンなどに借り換えることができます。

 米国の住宅価格(全米平均)は、2003年秋から06年春にかけて、年1〜4%の上昇を続けました。

 多くの人は「地価の上昇がずっと続きそうだ。少々無理をしてサブプライムローンを組んでも返済はできるだろう」と考えたようです。

 住宅価格が上がっていた間は、貸し手側の銀行やローン会社も積極的に貸し出しを増やそうとしました。

 金利・手数料収入だけでなく、仮に返済が滞った場合は、担保にしている住宅を売れば、利益が出ます。

 一部には、強引に貸し付ける、悪徳商法のような融資まで一時横行していたと言います。

 このようにして、貸し手も借り手もサブプライムローンに飛びついていきました。

 その結果、2000年末は2.8%に過ぎなかった住宅ローン全体に占めるサブプライムローンのシェア(占有率)は、06年末には占有率13.6%、融資残高は約1兆3000億ドル(約155兆円)にまで膨らんでしまいました。


 ところが、米金融当局が04年夏に金融の引き締めに転じると、住宅価格の上昇にはブレーキがかかり、前年と比べた上昇率は、06年4月以降は2%を切るようになりました。

 こうなると、担保の価値は思うように上がらなくなります。

 やがて、低金利ローンへの借り換えに失敗して返済に行き詰まるケースが相次ぐようになります。

 04から05年は10〜11%だった延滞率は、今年1から3月期には13.77%と、4年半ぶりの水準まで上昇しました。

 米国の住宅ローン全体の残高は、2000年が5兆ドル強だったのが、06年に10.2兆ドルと約2倍に増加しています。

 住宅ローン全体に占めるサブプライムローンの割合は、2000年には2%台だったのが、06年に13.6%と、約5倍の急激な増加となっています。


 思うに、ポイントは、3年前の、04年夏の米金融当局の金融の引き締めの時期だったと思います。

 本来は、このときに、サブプライムローンからの引き際を見極めなければならなかったのだと思うのですが、このタイミングに、多くの個人や投資家、金融関係者が、気がつかず、仮に気がついていても、もう止められない状態に陥ってしまっていたのでしょうか。


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